電気工事で現場の工場化が進みつつある!
こんにちは、株式会社三光電氣の青木です。
以前のブログで、『電気工事で現場の工場化はありうるか?』について記載しました。
今回は、ある現場でこの『現場の工場化』が行われていたため、
このブログにてその最新の状況を共有できればと思います。
現場の工場化が進んだ工事内容は『インサート打ち』です。
インサート打ちは、ケーブルラックを天井から吊り下げるための支持材に必要な工程です。
通常、コンクリート打ちが為される前に、
(1つ上のフロアから)天井にインサートという材を打ち付けます。
その後、コンクリートが流され、コンクリートの中にインサートが埋め込まれる状態になります。
コンクリートが流された後にインサートを打つことは施工上嫌われます。
そのため、この工程は後工程を気にしながら、施工をすすめることになります。
このインサート打ちが『現場の工場化』され始めています。
具体的には、写真のように天井のコンクリートがプレキャスト化されるに伴い、
このインサートも工場で埋め込まれた状態で現場に運搬されるということです。
このような小さな孔が建設業としては大きな一歩なのです。
しかしながら、すべての天井がプレキャストされるわけではありません。
実際に、インサート箇所は変更になることや、
施工が進んだ段階で位置が決定することも大いにあります。
そのため、現時点では、変更の可能性が極めて低く、
単純設計でプレキャスト化が可能な天井に限られます。
ただ、このようなプレキャスト化が進めば、私たちの作業量も減少するため大歓迎です。
一方で、それに応じた人工調整をしなければ、
その分コストが割高に発生することになるので、注意が必要です。
また、このようなプレキャスト化が可能になった背景には、
BIM/CIMを活用したゼネコンとサブコンの情報のプラットフォーム化があります。
私たち工事会社がこの情報プラットフォームに介入することはできませんが、
その恩恵を受けることができています。
しかし、こういった建設業の生産性の向上に対して、
実際に施工を行う私たち工事会社がその打ち合せ等に絡むことができていない、
という現状は非常に残念なことです
そして、私たちが絡むことによって建設業の生産性向上はさらに加速すると確信しています。
そのため、私たちはそのような場で介入できるほどに、
企業としてのパワーを大きくしなければなりません。
同時に、建設業の生産性向上をゼネコンとサブコンに頼るだけではなく、
私たち工事会社も積極的にチャレンジをしなければなりせん。
三光電氣は、来月から新しい期を迎え、そして、新たな中期経営計画が始動します。
業界の変化に敏感に、そして、リードできる企業へ。
それを目指し、新たな三光電氣の道を歩んでいきましょう!
では、また次回のブログで!
~関西 電気工事は三光電氣にお任せを~